イズマイルのなんちゃってロシア料理講座 =その4=
2009.03.26
皆さんこんにちは!すでに桜もちらほら咲き始め、すっかり春めいてきたこの頃、いかがお過ごしでしょう。実は今日で社会人になってちょうど丸々2年、とうとう新人とは言えなくなってしまった3年目営業マン、イズマイルです。
さて、この手抜き料理講座も今週で最後、ホームステイ先のおばあちゃんが日本人の私のために特別に作ってくれた、「お米のスープ」(正式名称は分かりません…)をご紹介いたします。寒い地域よろしく、ロシアではスープのレパートリーが豊富です。先日のボルシチ、サリャンカ(СОЛЯНКА:酸味の効いたスープ)、シー(ЩИ:野菜のスープ)、ウハー(УХА:魚のスープ)、定番のキノコのスープ…その中でもおばあちゃんお手製のお米のスープは、私にとって格別思い出深いものです。
リューダおばあちゃんのお米のスープの作り方
■ 材料(4人分)
水 600cc
トマト 大2個 (缶詰で代用も可)
米 0.5合
種付オリーブ 1瓶(必ず酢漬けのもので!黒でも緑でもどちらでも。2種類入ると見た目もきれいです)
牛肉ブロック 200g
マッシュルーム 6本程度 (缶詰でも可)
固形スープの素 (水量に合わせて)
胡椒(黒い粒のまま) 15粒程度
ローレル 3枚
塩 適量
■ 作り方
1.米を水でガシガシ乱暴に磨ぎ、水を切っておきます。こうすると米にひびが入り、スープで煮立てたときにカスミソウのようにかわいらしくはじけます。
2.トマトは細かく、牛肉は一口大に切り、マッシュルームは1/4程度に手で割いておきます。
3.鍋に油をしき、トマトを形がなくなるまで炒め、その後牛肉・マッシュルームを入れ火が通るまで炒めます。
4.水を入れ、沸騰後あくをとり、オリーブ・胡椒・固形スープの素・ローレル・米を入れ、20分間中火で煮込みます。オリーブは漬けてある液まで全て入れてくださいね。ほんのり酸味が効きます。
5.塩で味をととのえ完成!
あれ?意外と簡単。。。おばあちゃんの手紙でレシピを教わったときはなかなか手の込んだ料理だと思ったのに…?読みにくい筆記体で読んだからでしょうか。ロシアの方は皆さんいずれも日本で習う筆記体とはひと癖もふた癖もある独特な書き方をされるので、人生の途中から学習し始めた者からすると非常に解読が難しいのです。。。
うっすらオレンジ色、花びらのように仕上がったお米、丸いオリーブ…見た目もかわいらしく、かつボリュームもたっぷりです!これだからこうした素朴な家庭料理はどの国でも素晴らしいなと感じます。
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たとえ短い観光旅行でも、弊社ではロシアの家庭訪問の手配を承りますよ!
ワンポイントロシアン素材 =羊=
ロシア語で羊は“БАРАН:バラーン”、お肉になると“БАРАНИНА:バラニーナ”といいます。実はおばあちゃんは牛肉の代わりに羊肉を使ってスープを作っていました。手紙では「牛肉200g、もし手に入らなかったら安い羊肉を使ってもいいのよ」とさらっと書かれていました。??ん??ロシアでは羊肉のほうが一般的だったんだ…と驚いたものです。そういえばシャシリーク(ШАШЛЫК)という肉の串焼料理も羊肉を使うことが多いです。日本で羊肉といったら、たまにスーパーで薄切りにされたものを見るくらいで、ブロックになると業務用の店でくらいしか手に入りませんよね。日本に戻ってなお手紙でカルチャーショックをお見舞いされました。
今日の食卓ロシア語
「ЖЕЛАЮ УДАЧИ ! ジラーユ ウダーチィ」 成功を祈る!
実は今回の料理、ロシアを離れる最後の昼食に、おばあちゃんが出してくれたものなのです。丸1ヶ月間、二人っきりで過ごし、ロシア語のレクチャーもスクールには通わず全ておばあちゃんに教えてもらっていたので、まさにつきっきりの日々でした。最後の昼食を取りつつ、例によってウォッカを空けながら、様々な思い出がよぎります。一人で外出して迷子になり帰宅が遅れしこたま叱られたこと、「この子は私の孫よ!」と無理を通しロシア人料金で入ったボリショイ劇場のオペラ「ホヴァンシナ」の美しい旋律(50ルーブル・当時で約200円!)、街中で「お前何人だ」とニセ警官にいじめらたときに助けてくれたこと、北オセチアで起こった小学校立て篭もりテロのニュースを見て「子供たちがかわいそうだ!」と一緒になって泣いて怒ったこと…。たった一ヶ月でしたが、世話好きロシア人のまさに典型であるおばあちゃんと過ごした日々が懐かしく、二人でずっと涙目になりながら食事を終えました。お迎えの車が来て別れ際、ロシア正教特有の逆十字を僕に切ってくれ(正教では胸で十字を切る際に上下右左となります。アメリカの映画でよく見るそれとは左右の順番が逆なんですね)、この言葉を贈ってくれました。「元気でね。あなたなら自分の目標を何でも達成できるわ!」両頬にたくさんのキスをして、しっかりと抱きしめてから送り出してくれたおばあちゃん。空港までの車内、恥ずかしいほど涙がとまりませんでした。
おばあちゃん、イズマイルは今ではロシア専門の旅行会社で、あなたの国の素晴らしさを紹介する仕事をしながら日々頑張っていますよ!もっと張り切って仕事して、出張に行かせてもらえるようになったら絶対に会いに行くから、もう少し待っててね!
現在改修工事中の
ボリショイ劇場
中はこんなにも美しい。
どんな風に改装されるのか
期待しつつも心配でもあり…。
昔のままの風格を失くして
ほしくないですね。
ロシア正教の教会内部。
ここにくるといつだって
厳かな気分になります。
おばあちゃんのロシア語レクチャーで
使った昔話の挿絵。
ロシア語は子どもの絵本でも
韻を踏んで美しく朗読できるように
書かれたものが多く、
噛み応え抜群です。
そして帰国日の前夜に、おばあちゃんと
モスクワの夜歩きを楽しんだ時に撮った、
まばゆくライトアップされた
赤の広場正面の聖ワシリー寺院。
この美しさは目に焼きついて離れません!
…そんなこんなで1ヶ月、懐かしい思い出を胸に、ロシア料理を自分なりにご案内してまいりました。
お付き合い頂き、誠にありがとうございます。
4月からは弊社エア責任者の大先輩が、楽しい旅行情報を皆様にお届けいたします。
引き続き、宜しくお願いいたします!
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